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歴史館(宝物殿)
当宮は国の重要文化財9点、県・市指定文化財8点、ほか約500点の宝物並びに多数の古典籍を収蔵しています。重文「紙本著色松崎天神縁起絵巻 箱入」は応長元年(1311年・鎌倉時代)に制作されました全6巻からなる絵巻物です。
天神縁起は中世につくられた社寺縁起の中でも、現存作品数において他を圧倒しています。
その数多い天神縁起の中で松崎天神縁起絵巻は、制作年の明らかな稀な作例でかつ破損や散逸のない完本として貴重な存在とされ、さらに濃密で華麗な色彩と的確な描写は鎌倉期の絵巻中でも類例が少ないといわれています。
このように本縁起は当社の創建由来のみならず、絵画的価値また中世の天神信仰の伝搬発展を伝える文化的価値からも、今にそれを伝える特筆すべき絵巻といえましょう。どうぞ御鑑賞くださいませ。
拝観時間:9時~16時30分
拝観料:大人800円(団体20名以上600円)
※高校生以下入場無料
「没後110年記念 井上馨の書」
令和7年5月3日(土)~10月31日(金)

井上馨は現在の山口市の長州藩士の家に生まれ、藩校明倫館や江戸で学問を修めた。のち藩主の小姓役となるり、長州藩が急進的な尊王攘夷路線に定まると、高杉晋作・久坂玄瑞らと品川御殿山に建設中の英国公使館を焼き討ちする。しかし翌年、伊藤博文らとイギリス・ロンドンに秘密留学して西洋文明の強大さを目の当たりにし、力任せの外国排撃が不可能だと悟り四カ国連合艦隊との講和に周旋した。明治新政府に入り、要職を歴任。特に初代外務大臣となり、西洋化された日本を諸外国にアピールする「鹿鳴館外交(ろくめいかんがいこう)」で、不平等条約の改正を進めようとしたことはよく知られている。非常に多趣味で、茶の湯を好み、古美術品収集の数寄者としても名をはせた。書も嗜んでおり、漢詩では伊藤博文に、和歌では山県有朋には及ばなかったが、洒落や滑稽を交える狂歌においては他の二人を凌駕していると評されていた。
この度の展示では井上の多趣味な一面をみていただきたい。
松崎天神縁起絵巻の紹介
『1200年前に実在したスーパーヒーロー』
『多くの人に影響を与えた絵巻』
『絵巻から探る700年前の風景』
『絵巻と箱の謎』
『絵巻は地図だった!?』
『絵巻の紙に隠された秘密』
書籍紹介
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